★働くための練習をしよう「自活館」

元気先生の不登校相談室
不登校や引きこもりの相談を受け続けて25年が過ぎます。
悩みを抱えている人たちに、親子がつくる第二の「イヤの壁」を越えるためのお手伝いとして、カウンセリングの代わりの相談室です。

不登校と新型うつ病はとても似ている

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従来のうつ病とは違う、新型うつ病や非定型うつ病というのがでてきて、その患者さんの様子を聞くと、まるで、不登校みたい!

新型うつ病を一言でいうと、

仕事中にうつになり、会社の外では元気

だそうです。

まるで怠けているように聞こえるこの病気ですが、本人の悩みは深いもので、関わりのない人が思うほど簡単な事ではありません。

そういうところも、不登校と似ています。
家では、元気だけれど、学校に行くとなったら、「人が変わったのでは?」と思うほど、別人になる。

不登校の場合、原因は簡単。その行った先である学校にイヤなことがあるからです。 口では、行きたい!と言っても、体はイヤで拒絶をしている。

その心をひも解くと、「その学校に所属してその中の一員でいたいけれど、その学校でしていること、もしくは、その学校のメンバーと一緒にするのがイヤ。」 となります。

その場所に対しての拒絶、その場面に対しての拒絶です。

私は、大人のうつは、職業を変えるのが有効だと思います。

子どもにしても、同じです。その場所がイヤだと言っているのですから、そこから離れて、別の学びの方法を考えれば解決することです。

そうするのが良いと思っているのだけれど、できないのは、もう一つの心である、その学校の一員でありたいという気持ちがあるからでしょうか?

学校の一員である長所は何なのでしょうか?
安心?・・・・それは、誰の安心ですか?親がそこにいると安心するの?子供自身がそうなの?
プライド?・・・・努力して入学した学校だから、切り捨てられない?

親子それぞれが、そのこだわりについて考えてみると良いと思います。

安心についても、プライドも、本人の望むような将来、親が満足するような将来が得られると思ったら、こだわりは捨てることができます。元気学園や自活館の生徒たちがそうです。 将来が見えると、急に明るくなります。

代わりのものとして、何を与えるか?、誰が与えてくれるのか?
今の学校にこだわるより、このような新たな課題に目を向けないと、不登校の三つの壁が、どんどん大きくなってしまう・・・・・(三つのイヤの壁については、「不登校になったら最初に読む本」に詳しく書いています)

不登校の子どもに、将来を与えてくれるような環境を整えているところは、全国的にもごくわずかですので、探すのが一番難しいのではないかと思います。

しかし、それに負けずに、ぜひ、子どもにあった環境を与えてくれる人を探してください。

心の病にみえるものは、本人の問題もあるけれど、その隣にいてくれる親切な人がいてくれるかどうかがとっても大きいです。

 

あーーー、自活館でのクエスチョン、 「人と一緒にいられる?」という問いに戻ってきてしまいました。

 

人と一緒にいられる自分か、また、自分と一緒に居てくれる人がいるかどうか。

これって、不登校問題にとって、ものすごく重要なことです。

外に出て行くのって勇気がいる

写真 3 (5) 知らない人の中に出る練習として、パソコン教室にでも行ってみようと、スタッフに付き添われて出かけていきました。

帰ってきたら・・・・暗い・・・。

昼食後、食器を洗っている時に、「大丈夫?」「大丈夫だよ。」と励ましていると、

「人が怖い・・・」うるるるる、と泣き出しました。

でも、その様子を見て、ああ、大丈夫だなと思いました。

というのも、今までは、ただただ泣くだけで、人前で自分の気持ちを言うなんてことは、一度もなかった。
自分の気持ちで目一杯で、人のアドバイスも受け入れる余裕なんて全くありませんでした。

それが、初めて、周りにみんながいるときに、「人が怖い」と言ったのです。
心の窓が開いているのです。

すごいね、ようやく、泣く以外に自分を表現できるようになって。

もちろんそれには、お母さん代わりに付いていってくれるスタッフがいたから、できたこと。
一人で行かせようか?という話も合ったのですが、一人じゃ無理だね。また、何かあったらこわれてしまうから、絶対についていった方がいい。
スタッフ間での話し合いでも、そうなりました。

「安心するまでついていってあげるから大丈夫だよ。」と言ってくれるスタッフがいて心強い。
次の日も付き添ってくれます。

帰ってきた顔を見たら、ニコ。

「どう?」と尋ねると、「今日は簡単でした」。

「大丈夫そう?」、「はい」
「まあ、先生付いていってくれるからね」と言うと、

「来週からは、一人で行けます。」

初めての事に怯えが強い、慣れるまでが怖い、不登校や引きこもり状態が長くなればなるほど強くなっていきます。
こんな気持ちを理解しつつ、前に進めるようにサポートするのは、家族の力も、他人の力も両方が必要です。

 

不登校って新型うつ病とそっくり

写真 2 (4)世の中で増えているという新型うつ病。
聞けば聞くほど、知れば知るほど、

「不登校にそっくり!」

不登校の大人バージョンです。

不登校は学校意外ではとっても元気。だから、休みの日には、普通なんです。

同じように、新型うつ病も、仕事以外の遊びに行くときには、とっても元気。

元気学園のノウハウは、大人にも使えるということだし、逆に、今、しっかり不登校に取り組めば、新型うつ病のような状態が回避できるということです。

あー、それにしても、不登校って、人生につながる大きな問題。

ぐずぐずする期間が長くなればなるほど、逃げる心を大きく育ててしまいます。
そうなったら、解決からは遠のくばかり。

早く対処すれば、問題は大きくならない。いい先生に出会って、一生懸命すれば確実に解決の方に向いていきます。

不登校とネット依存の深い関係

P1010952Q. 不登校になってから、寝ているか、ネットをしているかのどちらかです。

毎日長時間、ネットにかじりついて、それがないと不安のようです。ルールを決めて使わせようとしましたが、できずじまいです。ネット依存症のようになっています。

どうすればいいのでしょうか?

A. ネット依存症は、今社会的な問題になっていますね。

子どもに一旦起こると、すぐには解決しにくい問題になってしまいます。

依存症というと、アルコールはよく知られているように、それとうまく付き合えるようになるには、たいへんな力を必要とするものですが、依存症=精神的な問題があるとは言い切れません。

不登校の子どもの場合、「暇だから。」というのが一番の理由です。

ですから、取り上げたとしても、代わりのものがなければ、やっぱり暇なので、そこに戻ってしまう。

赤ちゃんのお守りをするのと同じで、暇で退屈で、つまらなくて、時間をもてあそんでいる子どものお守りを、誰がするのか?

ここに重要な問題があります。

まず、依存症となるもの代わりに、誰が相手をするのか?考えてみて下さい。
ネットの代わりにテレビに任せて楽しよう!なんてことは、なしですよ。子どもの相手をするのは、楽じゃないのです。自分の時間を削るなど、犠牲は払わねば!!

元気学園では、それを、「人がする」ことで、解決を図っています。
スタッフの時もあれば、生徒同士の時もある。どうであれ、人がする。

人間の相手を、テレビやゲーム、コンピューターがする時代ですが、やっぱり、子どもの相手は、人でなければ、健全な人格は育たないと思います。

人が、子どものさみしい気持ちを癒すのです。

このところ来た生徒たちは、みな、家にいるときは、ネットやゲームに浸っているということですが、学園生活をすると、そんな暇もありません。

学生が学生らしい生活をする。サッカーしていると、その時間だけでも忘れます。その中で、しゃべり相手が常にいて、仲間の中で、心をつくっていく。

こんな時間を過ごしているうちに、少しずつ、少しずつ、「それがなければ一時も過ぎない」というものを心から切り離していくのです。脳の記憶から、過剰なゲームやネットを消すという作業をしています。

あとは、日柄が薬。薄らぐのを待つのです。こうして、頭の中を支配していたものが消えていく子供がほとんどです。
これが、常に人が周りにいるコミュニティーの中にいる、寮生活のよいところです。

しかし、一部には、本当の意味での依存症の子がいますので、それには、依存症に特化した治療が必要だと思います。家から離れられない人は、それに合わせた治療法を考えてみるとよいのではないでしょか。

不登校の子は、どうして、寝てるのに「疲れた」と言うの?

 P1010591Q. 学校を休みだして、注意しだしたらきりがないし、言わなければ、好き放題になってしまいます。
朝遅くまで寝ているのに、どうして、毎日「疲れた。」というのでしょうか?

A. 何かをさせるのと同じくらい、上手に休ませるのも難しいことです。

元気学園では、平日より、日曜日の過させ方の方がずっとスタッフの悩みどころ。

上手に休ませるには、子どもの脳と体の両方に目をむけます。

休むとなると体の疲れを思うのですが、不登校の子どもたち、家でじっとしている子どもたちの疲れは、体ではなく脳にあります。

人は、脳が疲れているのか体が疲れているのかの区別はつきにくいです。
どうですか、分かりますか?私は、分かっているつもりでも、たまに、全然分かっていないと気が付く時があります。
大人が分からないのですから、子どもは、もっと分からないでしょう。

部屋にいるだけなのに、ネットや、漫画などで、興奮していて、それが脳を休ませない。

体を動かして、体を疲れさせて、また脳を疲れさせてとバランスが取れればいいのですが、外に出ないとなると、体は疲れないので、よく眠れないから、ネットに接続する、すると、さらに興奮するとの悪循環です。

元気学園の寮生活では、この循環を断ち切ることができるのですが、そういう環境、ありますか?

家族が誘ったら、散歩に行くのであれば、それもよし。
決して外に出ないのであれば、家でストレッチをしたり、筋トレをするとよいかも。

女の子なら、お母さんと一緒にTRFやカービィーダンス、コアリズムなども良いと思います。
男の子は、腹筋や腕立てなど、たった10回でもよいのでするとよいと思います。

家にいて、できることは限られています。
大きな成果はないにしても、体の衰弱や生活習慣の乱れは少しは、抑えられます。
「しないより、したほうがまし」くらいの気楽さで取り組めば良いかもしれません。
続けられたとしたら、効果はあります。

もし、根本的に直したいのであれば、疲れやすい体を直すことは得意分野ですから、どうぞ、ご相談ください。

悩みは夜にやってくる;不登校と睡眠の話

IMG_4516Q. 子どもが夜更かしをするようになって、次第に朝起きるのが遅くなっていきます。

また、顔色も悪く、ちょっとしたことで腹をたてて当たります。

学校で何かあるのかと心配です。

A. 子どもたち、学校で何かあったり、心に気にかかることがあると、夜遅くまで起きるようになります。

すると、さらに、不安が増長します。悩みというものは、夜やってきます。ココ、ポイントです!

夜、考えることがあるから、眠れない、じくじく考えるからより一層不安になる。この負のスパイラルで、どんどん悩みが深くなっていきます。

だから、できるだけ早く寝かせるようにすること!
不安がそれ以上増長しなくなります。

子どものああでもない、こうでもないの言い訳を聞き出すと早く寝かせるのはたいへんです。しかし、次におこるたいへんなことを予測できれば、早めに寝かせるくらい、大した労力ではないかもしれません。

うちの生徒たちにしても、心が常に、不安や迷いに苛まれるこどもたちは、寝る時間が遅いですね。
また、自分に降りかかる現実的な問題である、「勉強」とか「進学」が急に差し迫ったと本人が感じた瞬間に、夜寝るのが遅くなっていきます。
この時に、遅くなっても、ある程度の時間で必ず切り上げることができる子たちと、寝なさいと言わないと電気を消さない子では、大きな違いがあります。
前者は、張り切って勉強しているので、そんなに悩みもなく、昼間も一生懸命勉強しています。

しかし、後者は、昼間は、うとうと・・・・そして、夜になって、勉強!と思いきや、実は、参考書をペラペラめくっているだけとか、頭の中は、いろいろとつまらぬことの考え事をしながらなので集中なんてしていません。昼間しっかり勉強しないから、逆に焦って夜勉強しようとするのですが、それが、逆効果となって、深みに入っていきます。常に集中できなくて、不完全燃焼だから、疲れないし、充分勉強した気がしないので、ますます夜遅くまで起きて勉強しようとします。・・・・気持ちだけはがんばりたい・・・(^^ゞ。

その様子を見て、「勉強を止めて、早く寝なさい」。なんて、言おうものなら、「勉強しようとしているのに、邪魔する!」とオカンムリ。

本人の気持ちは分からずでもないですが、昼間寝てれば、意味がない・・・・。
昼間寝る状態では、授業中聞いていないから、置いてきぼりになってしまいます。

とにかく、悩みは、夜にやってくる。いまだかつて、夜早く寝て、朝早く起きて悩むなんて子どもには、一度も会ったことがありません。

夜更かしして、昼間眠っている子が、いろんな悩みをもっているというか・・・・、実は悩みは本当に存在しているわけではなく、悩みを自分で作り出していると思う事の方が多いですね。悩みというより、自分の心に宿る不安が、さらに不安を募らせています。

子どもの悩みを深くしないためには、
「早く寝かせる。しっかり睡眠時間を確保する。」

この2点に留意してみて下さい。
学年が上がっても、最低7.5時間は寝かせたいですね。

睡眠時間は、どういう形であれ確保しているので、夜寝ない分は昼間にうつらうつらしているということになります。
実のところ、昼間もじっと観察していると、夜睡眠時間を減らした分、しっかり居眠りしています(^_^;)。

 

不登校予備軍:放課後の時間の使い方

P1000932Q. 子どもが、学校に行かないといつ言い出すのかと気が気ではありません。
不登校になりそうなのですが、食い止めることはできますか?

A. 学校に行っている時間の事は、お母さんはよく分からないので、家に帰ってきてからの事を考えてみましょう。

まず、家に帰ってきてから寝るまでの時間を書き出してみて下さい。
月曜から金曜日まで+土日も。
これで、おおまかな時間の使い方が分かると思います。

不登校になるのを防ぐために、お母さんができることは、
でっきるだけ、子どもが学校で困らないようにしてあげることです。

宿題や明日の準備は、余裕をもって早めに終わらせてしまいましょう。
前の日のうちに、そのまま出発できる状態にしておくことです。

朝、じたばたする家庭で多いのは、9割がたはできているのだけれど、もうちょっとのところ。例えば、名前を書いていないとか、かばんに入れていないとか、ほんのちょっとのことですが、それが、面倒をひきおこすことがあります。

まるで、おこちゃまのことだけれど、忘れ物が多い子どもって、スタート地点で出遅れてしまうわけですから、子どもが足りないところは、親が補ってあげるしかないですよね・・・・・(時間が守れない悩み、スタートで送れない)。

簡単な事だけれど、一人でできない子もいる。
また、一人でする能力はあるけれど、見てないとなかなかしない。・・・・こんなタイプもいます。
子どもの能力に合わせて、一人でできないことは、手伝ってあげるしかないですね。

生活のリズムがくるっていくのが、不登校の特徴です。
あれをしない、これもしないと子どもに腹を立てずに、まず、どうしたらできるようになるか考えてみましょう。

1番にすることは、家に帰ってきてから寝るまでの時間の過ごし方を書き出すこと。
2番目は、何を手伝ってあげて、何を手伝わずに自分でさせるかを分けてみること。

これらを実践してみて下さい。
書き出してみるだけで、いろんなことが分かると思いますよ

不登校になったら、生まれた頃の写真を見よう

IMG_0154 Q. 子どもが不登校になり、家中のリズムがくるっていく感じです。
子どもは、学校に行くようなことを言っても、決して学校に行こうとしません。

親ができることは何ですか?

 

 

A. 学校という枠をいったん外して考えてみると良いですね。

 行けない学校に、無理していかせようとするのは、子どもを追い詰めることになりますから。行かないには、必ず理由はあります。困った時には、原点に戻りましょう。

有史以来人間がしてきた生活までもどりましょう! まず、子どもが生まれて一番重要だったことの優先順位に立ち返ってみましょう。 1番は、食べさせる!ですね。 親ができることは、おいしいご飯を作ることです。
子どもが、食べようが、食べまいが、作る。
「愛しているよ、大切なうちの子なんだよ。」と伝えてあげるメッセージになると思います。 機嫌よく作ってあげてください。機嫌よくというのは、子どもに媚びるのではなくて、「わが子の力になれるのはうれしい。」という母の気持ちが、母自身のご機嫌をよくしているのだと伝わるように。 不登校の子どもたちが、学校や社会で活躍できるようになるためには、第三者の介入が不可欠です。
不登校の原因は、心の問題ではなく、本人の実力の問題ですから(不登校の原因と対応方法)、子どもの能力を高めることができる第三者に出会い、わが子を引き渡すことが必要です。
これは、家では治せないこと。 でも、家から出すのは、家族しかできないことです。 気持ちよくその第三者に子どもを引き渡せるようにしていくのは、親の愛情が土台となります。 そのために、親子関係を修復していかなければ! 生れてきて、嬉しかった頃の写真を見返してみてください。きっと、愛情を再確認できますよ。

 

子どもが不登校になったら、親はどうなるの?

IMG_0169 Q. 子どもが不登校になって、ちょっとうつ状態なのでしょうか?私の親からも、「ちょっとおかしいんじゃないか。」と心配されるほどです。自分では、気持ちが落ち込んでいるのはわかるのですが。子どものことで、自分で探すのが良いと言われても、何かしようという気になりません。

A. 子どもが不登校になった時、どうすればいいかは、私を含めて、いろんな人がいろんな方法を提案していると思います。
でも、親(お母さん)は、どうなるか?については、意外と知られていないと思うので、ここで回答申し上げます。

まず、「どうしたらいいのか?」と頭はそのことばかりでぐるぐる回るのですが、実際に行動するという勇気というか、決断ができなくなっていきます。考え出すと、刺激して、もっと悪くなったどうしよう?と悪い事ばかり。
一言でいうと、気力を失います。だから、前回の不登校Q&Aコーナーで子どもが不登校になったら、「自分の力で調べてください。」と書きましたが、その気力が出てこない方も多いと思います。

元気学園で父母にしたアンケートでも、子どもが、不登校になって、「ふと気がつくと公園にいて、自分がどこにいるのか、よくわからないということがあった。」という方もいます。
また、主人や、姑に、「育て方が悪い。」と言われて、落ち込んでいたと言う方も。
気は何かしなきゃ!と焦るのだけど、実際には、何もせず、子どもに、「なぜ?」「言って?」と詰め寄るばかり。

そういう答えがとても多かったです。
ある医師からは、子どもが不登校になると、「自分で探すことをせずにあきらめてしまっている方が多い。」ということでした。

ですから、多くが、子どもが不登校になったら、親の方が参ってしまうのです。

でも、だから、はやく、「お手上げ!」をしてしまった方がいいかも。

合言葉は、焦らず急げなんです(不登校に時間の感覚を取り入れる)。

力の限り尽くしてできないことは、無理。
子どものためにも、あなたのためにも、誰かに助けてもらった方がいいですね。
元気学園で子どもたちを預かると、子どもは、適度な刺激や、豊富な経験ですぐに元気になります。お母さんの悩みなんて、その瞬間に、ジュンと消えてしまいます。
私の「この数年の苦労は、なんだったんだ・・・・」と思うそうです。
お母さんって、子どもの事で、常に心を痛めています。逆にいうと、子どもの悩みがなくなれば、他のことなんて、大したことない?!。
自分の力で、どうにかできると思わずに、もう、力の限り尽くしても、これは無理だと判断するのも、一歩前進です。
信頼できる第三者である指導者をみつけることに方向転換できればいいですね。
きっと状況が変わりますよ。

子どもが不登校になったらどこに相談すればいいの?

IMG_5977Q. 子どもが不登校になって、どこに、どのように相談すればいいかわかりません。
学校の先生に言っても、「いつかよくなるのでは?それまで待ちましょう。」といった曖昧な返事だけです。本当に、待っていてよいものなのでしょうか?

A. 元気学園でした、父母へのアンケートでは、どこに相談に行っても、最後には、「待ちましょう。」、「しばらく様子を見ましょう。」となってしまって、ただ時間が過ぎるのが怖かったので、相談所や、カウンセリング、フリースクールなどネットを利用して、「自分の力で探した。」というのが、圧倒的に多かったです。

教育委員会などの相談担当から、直接聞いた話では、「相談する場所や、病院など、指定されているところしか、自分の立場では言えません。実際に、もっとその子にあった、民間の施設があっても、残念ながら、紹介はできないんです。」ということでした。
友人でも、その仕事をしている人たちが多くいますが、みんな、同じ事を言っています。どの地域の教育委員会でも対応は同じだと思います。

小学生や、中学生といった義務教育期間には、相談にはのってくれるけれど、卒業してしまえば、「担当ではありません。他の部署を紹介しますから、そちらに相談に行ってください。」となってしまいます。
子どもにどんなことがあろうと、最後までずっと我が子と寄り添うのは、親です!秋田
ですから、中学・高校の時間は、子どもが最も能力を得る時期なので、ネットなども利用して、子どもの問題を解決してくれるところ、子どもに合ったところを、一生懸命探すのが良いかと思います。

不登校の子どもたちをたくさん見てきて、また、その親御さんとも面談して思うことに、まず、親が本気にならないと、問題は解決しません
だから、我が子に合う施設、本当に問題が解決できるようなところに、自分の足で出向き、その施設の理念や考え方を自分の耳で聞き、臨界期である、子どもの大切な時間を託せるかどうかを判断すると良いかと思います。
パンフレットやネットの書き込みだけでは、わかりませんね。
そこに、どんな人(指導者)がいて、どんな子どもたち(友達となる者)がいるのか、自分の子どもをその仲間にいれたいのか、親の目で確かめるのが一番です。

ポイントをまとめると

情報は、自分で集める。
親が本気になる。
自分の足で、その場所に行ってみる。

最後のアドバイスとして、不登校は、待たない方が良いと思いますが、待つのにも待ち方があります(年間1000件以上の相談を通して思うこと:桃太郎症候群)から、こちらを参考にして下さい。

 


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