★働くための練習をしよう「自活館」

悩みは夜にやってくる;不登校と睡眠の話

IMG_4516Q. 子どもが夜更かしをするようになって、次第に朝起きるのが遅くなっていきます。

また、顔色も悪く、ちょっとしたことで腹をたてて当たります。

学校で何かあるのかと心配です。

A. 子どもたち、学校で何かあったり、心に気にかかることがあると、夜遅くまで起きるようになります。

すると、さらに、不安が増長します。悩みというものは、夜やってきます。ココ、ポイントです!

夜、考えることがあるから、眠れない、じくじく考えるからより一層不安になる。この負のスパイラルで、どんどん悩みが深くなっていきます。

だから、できるだけ早く寝かせるようにすること!
不安がそれ以上増長しなくなります。

子どものああでもない、こうでもないの言い訳を聞き出すと早く寝かせるのはたいへんです。しかし、次におこるたいへんなことを予測できれば、早めに寝かせるくらい、大した労力ではないかもしれません。

うちの生徒たちにしても、心が常に、不安や迷いに苛まれるこどもたちは、寝る時間が遅いですね。
また、自分に降りかかる現実的な問題である、「勉強」とか「進学」が急に差し迫ったと本人が感じた瞬間に、夜寝るのが遅くなっていきます。
この時に、遅くなっても、ある程度の時間で必ず切り上げることができる子たちと、寝なさいと言わないと電気を消さない子では、大きな違いがあります。
前者は、張り切って勉強しているので、そんなに悩みもなく、昼間も一生懸命勉強しています。

しかし、後者は、昼間は、うとうと・・・・そして、夜になって、勉強!と思いきや、実は、参考書をペラペラめくっているだけとか、頭の中は、いろいろとつまらぬことの考え事をしながらなので集中なんてしていません。昼間しっかり勉強しないから、逆に焦って夜勉強しようとするのですが、それが、逆効果となって、深みに入っていきます。常に集中できなくて、不完全燃焼だから、疲れないし、充分勉強した気がしないので、ますます夜遅くまで起きて勉強しようとします。・・・・気持ちだけはがんばりたい・・・(^^ゞ。

その様子を見て、「勉強を止めて、早く寝なさい」。なんて、言おうものなら、「勉強しようとしているのに、邪魔する!」とオカンムリ。

本人の気持ちは分からずでもないですが、昼間寝てれば、意味がない・・・・。
昼間寝る状態では、授業中聞いていないから、置いてきぼりになってしまいます。

とにかく、悩みは、夜にやってくる。いまだかつて、夜早く寝て、朝早く起きて悩むなんて子どもには、一度も会ったことがありません。

夜更かしして、昼間眠っている子が、いろんな悩みをもっているというか・・・・、実は悩みは本当に存在しているわけではなく、悩みを自分で作り出していると思う事の方が多いですね。悩みというより、自分の心に宿る不安が、さらに不安を募らせています。

子どもの悩みを深くしないためには、
「早く寝かせる。しっかり睡眠時間を確保する。」

この2点に留意してみて下さい。
学年が上がっても、最低7.5時間は寝かせたいですね。

睡眠時間は、どういう形であれ確保しているので、夜寝ない分は昼間にうつらうつらしているということになります。
実のところ、昼間もじっと観察していると、夜睡眠時間を減らした分、しっかり居眠りしています(^_^;)。

 

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