★働くための練習をしよう「自活館」

元気先生の不登校相談室
不登校や引きこもりの相談を受け続けて25年が過ぎます。
悩みを抱えている人たちに、親子がつくる第二の「イヤの壁」を越えるためのお手伝いとして、カウンセリングの代わりの相談室です。

子どもが元気になるための脳内物質

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元気学園のブログからバトンタッチして、自活館に移動してきました。

日本平キャンパスを散歩していると、ウキウキした気分になります。

お花たちもお出迎えしてくれます。

まず、すぐに目につくのが、鈴なりのきんかん。

これは、秋からずっと春まで実っているという、長い収穫物。

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子どもたちも、ここに来ると必ず、とって食べてみるという、おやつです。

なぜか、このあたりに集合してしまう場所でもあります。

写真でわかりますか?

数本しかないのですが、ものすごい数が成るのです。

IMG_5741IMG_5744ふと畑に目を向けると、そこには、大根君が首を出しています。引っこ抜いてみると、するっと抜けて、簡単なものです。

日本平組たちが、植えたのだと思いますが、冬休みで、収穫の時期を逸してしまうかも!!

夕飯のおかずに、ふろふき大根にしたら、”めちゃうま”でした。

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ふと見ると、いちごが赤く色づいています。

露地ものですね。

おやっ、さっき買ったイチゴはビニールハウスもの。

外で自然

にいちごが成るという事は、ここは5月くらいなのでしょうか?

とって食べてみると、先ほどお店で買ったのより、甘かった〜!

IMG_5785てくてく歩いて散歩すると、柚子の木発見!これも鈴なりです。

写真では、ビニールハウスが遠く見えるのわかりますか?

教室に、程よい大きさのさつまいもが残っていると思ったら、日本平チームが、「今度、日本平に行ったら焼き芋をしようね!」と、たくらんでいたという事です。

子どもを昼間活発に動かすと、セロトニンやドーパミンといった脳内物質がバランスよく分泌されます。

セロトニンは、夜になると睡眠ホルモンであるメラトニンに変わるので、ぐっすり眠れることになります。

ぐっすり眠ると、すっきり起きれて、また昼間活き活きと生活できる。そうしていると脳が動き出すので、勉強するのが、苦痛でないし、集中力も持つという良い循環になっていきます。それを生み出しているのが、日本平キャンパスでの活動です。

今年の初めに、日本平キャンパス自身が、誇らしげに、「こんなにいいところなんだよ。子どもたちを元気にしてみせるよ。」と言っているようで、素晴らしい1年の始まりとなりました。日本平キャンパス効果

また、新しく来る新入生たちが、ここで元気になっていくことでしょう。

お世話になります、日本平キャンパスさん!

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不登校の子どもが、黙ってしまった時の対処法

IMG_0667Q. 1年以上不登校をしています。しかし、中3のこの時期になって、高校の話を始めると、最初は、「行きたい」と言っていたのですが、具体的なことになると、黙ってしまいます。ただ、どうしたいのか、気持ちを聞きたいだけなのに、返事もしなくなるんです。関係ない話なら、のってくるのですが。
高校には行って欲しいし、でも、今のままならまた行けなくなると思うので、どうすればいいのでしょうか?

A. 高校進学しなきゃ、日本人じゃない!!ってほどの勢いで、子どもに詰め寄るのはやめましょう。
「いえ、そんな、詰め寄るなんて・・・」とみなさんおっしゃいますが、

「どうするの?、ねえ、どうするの?」「応えて」というのが既に、ものすごーーーく詰め寄っています。
子どもは、切れたり暴れたりしたとしても、お母さんのことをかなり怖がっていますよ。子どもの言葉をそのまま受け取って、真面目に対処しすぎると、逆に子どももたいへんなのですよ(お母さん、その真面目さが怖いんです)。

相手が何も言わないということは、「絶対、イヤ!!」と言っているも同然なのです。

だから、聞くのを止めましょう(だって、イヤって答えているのですから・・・(-_-;))。

中3に拘わらず、不登校の子どもたちって、イヤなことを前にすると、黙ってしまいます。
それは、言葉に発しないだけで、心では、拒否なんです。

それより、1年も行っていないとなると、勉強もしていないし、体力もスピードも同級生と同じことができるはずもない。

それを、「できる」と信じてしまうところに、大きな落とし穴があります。
目をそらさずに、現実に目をむけましょう。それが、解決方法の入り口。

落とし穴なんて、キツイ言い方と、気分を害される方もいるでしょう。
しかし、不登校問題を、先延ばし、先延ばしにしていると、親子は、今の何倍もつらい現実に遭遇することに。
次には、入学したものの高校に行けない、大学にはどうにかすべりこんだけれど、すぐに行けなくなった。引きこもる、働けない・・・・。
働けないという苦しみは、高校云々と言う、学校どころではありません。
先の人生を左右する一大事です。

この問題、心底、親子が互いに疲れ果てるほどのものなのです。

こちらの方が、親子にとって、ずっとつらい現実です。

だから、高校生の3年間の過ごし方が重要です。不登校の中学生が高校進学する時考えておくこと
どうやって、人の中に出て行って半日程度一緒に居られるようにしたり、学んでいない勉強をしたり、一日起きて居られるだけの体力をつけるということに目をむけると良いと思います。

中3生なら、まだ、充分親がサポートできると思いますよ。腰を据えて、対応すれば大丈夫。
一旦、学校と言う枠を外して、親子で、子どもが生き生きと活発に過ごせて、しかも、しっかり実力をつけられる場所を見つけましょう!

友人とのトラブルで不登校に

IMG_2126s_tateQ.友人とのトラブルで不登校になりました。休み始めてから、体が痛い、声が出ないなどの不調を訴えます。
病院に行っても、問題なしと言われて、心療内科に連れて行きました。薬をもらいましたが、ずっと寝てばかりになり、行くのをやめてしまいました。
この先、どうしたらいいかわからないのですが、様子をみておいた方がよいのでしょうか?

A.こういう場合、友達とのやり取りで、「傷ついた」といった、子どもの気持ちばかりに目が向いてしまいます。

しかし、本当に心が原因で、身体の不調がでているのか、逆に、体の不調があって、イライラしていて友達の一言一言にカチンと来てしまって、トラブルが起こっているのか、両方の視点から問題を考えてみる必要があると思います。

不登校の子どもたちをたくさん見てきた経験から言いますと、心の問題より、体がだるいとか、頭痛がするとか、体のどこかが辛くて、常にイライラしている。だから、ちょっとしたことも気になって、人間関係がトゲトゲしくてトラブル発生ということが意外と多いです。

もしかして、体調不良が原因かも?と思うようでしたら、元気学園が得意分野です。

それが心の問題だと思う場合、子どもの認知の問題にも目を向けてください。
相手の言っていることを正しく受け取っているかどうか。
一言で言うと、受け取り方です。
友人関係のトラブルの場合、互いの言い分を聞いてみると、相手からすると、「そうは言っていない」というように、言葉を全く違えて理解していることもあるし、誤解もあります。

だから、友達問題は、我が子の言い分だけを聞くのではなく、相手の言い分も聞いてみないと分からないですね。

認知の問題は、お母さんと子どもとの日常生活のやり取りの中で、言ったことが正しく伝わっているかどうかでも判断できます。
ただし、本人が気に入ることではなく、好まない話をした時の様子ですよ。
嫌なことを言った時こそ、よくわかります。
言葉を無視するとか、自分の都合のいいように変えてしまうとか、腹を立てて怒り出す。
ということがあったら、学校でも同じでようにしているんじゃないでしょうか。

そういうことにも目を向けると、より子どものことが、よく理解できて、解決に近づくと思います。

本当に一方的に相手が悪いのであれば、学校を変わるといいですね。
もし、学校を変わっても解決しないのであれば、すぐに、本人の問題に目を向け、解決方法を考えましょう。

スポーツしていて故障して不登校になった

IMG_3500 「スポーツを熱心にしていたんだけど、故障して、それができなくなった。」
こういう場合、その後、どうなるか?
余ったエネルギーの矛先が、どこにいくかが問題です。

もうスポーツはあきらめて、勉強に打ち込む?→そうであれば、問題なしです。

しかし、得意のスポーツをするための学校なら、スポーツができないと、学校に行っても、授業はわからないし、何せ、楽しくない、面白くない!!

そこで、非行グループに仲間入りというのは良くあるパターン。
不登校に引きこもりというのも、夏休み明けの相談で増えます。

最近、勝て勝てサッカーや勝て勝て野球など、長い目で見て選手を育てるより、まず勝つことを優先しているチームも多く、子どものスポーツ障害がとても増えているように思います。

この場合、どう対応するか。
体のバランスを整えて治療に専念するか、今しているスポーツ以外へ方向を変えるか。
得意分野で敗けるというのは、戦い敗れた戦士のような気分です。
口では偉そうに言っても、心身ともに疲労困憊でしょうから、そういう時は、親の助けが必要ですね。

元気学園がサポートできることは?
体のバランスを整えて、筋肉をつけて故障しにくい体作りにすることは、得意分野です。しかし、それ以上の専門性を求めるのであれば、叶えられるかどうかは、出会ってみないことには分かりません。

薬が増えて寝て過ごすようになってしまいました

IMG_1219Q.不登校になって、子どもの様子がおかしいので、病院にかかって、今の困っている状態を説明しました。
すると、向精神薬や睡眠導入剤など、どんどん薬がふえていっているのですが、一日寝て過ごしてばかりで、大丈夫なのでしょうか。心配になってきました。。

A.まず、なぜ薬が多くなっていくかについてですが、
ズバリ、薬の量は本人もしくは、お母さんの訴えの多さに比例します。
眠れない、不安になる、家で暴れている、言うことを聞かずにドシドシ歩いて威嚇する、急にかんしゃくで怒り出す・・・・いろんな訴えをすると、それに合わせて、一種ずつ薬が増えていきます。

抗うつ剤や、脳を眠らせてしまうような薬は、あまりよくないと考えています。
しかし、薬すべてを否定しているわけではありません。その薬が、必要な人もいます。
一方、相談を受けていて、本当に、その薬が必要なのであろうか?と思う人も多いのも事実です。

10代は、自分の能力を開発していく年齢です。その時期に、神経伝達の状態をマヒさせるようなことは、よいことだとは思いません。また、脳を眠らせておくような状態におくことで、知識を習得するということが、全くできなくなってしまいます。
だから、この年齢においては、薬が良くないと思うのです。

うちの生徒の父母には、医師をはじめとする医療関係者が多いので、薬の使い方について2パターンに分かれます。
1. 向精神薬など、良いと思われるものを一通り、すべて試してみた。
2. こわくて使えない。
のどちらかです。
一通りいろいろと試してみたというドクターは、うちの子には「効かない」という結論にいきつきました。
とおっしゃっていました。

化学的な観点から言いますと、向精神薬がなぜ効いているかはよくわかっていません。ただ、麻薬と化学構造が似ているものが多いので、似たような作用を起こしやすいのではないかという考え方があります。

心の不安を鎮めるために、薬の代わりに効くものがあります。
それは、人です。
一緒にいてくれて、話を聞いてくれて、なおかつ、本人のけしかけてくる(?!)暗い話に巻き込まれない人。
一言でいうと、うまく構ってくれる人。
そういう人がそばにいれば、薬なんて要りません。

うちの校医の先生も、「元気学園や自活館にいるなら、薬は必要ないけれど、家にいるなら飲まないといけないよ。」といった言い方をします。
それだけ、薬を飲まないといられないような家に何かの原因があるということ、そして、家での一人ぼっちの時間が不安をかきたてるということでもあると思います。
人の目が行きとどき、人が、体温を感じるような距離にいるということが、不安を鎮め、不安で堂々巡りの考えを止めさせ、脳を穏やかにするのです。

脳が、何かしらの成果を得られる方向に働くようにならないと、不登校も、不安症もうつ病も解決しません。
だから、そうなるために、落ち着かせるということがとても大切なのです。
できれば、薬を使わない方向で、解決の糸口を使いたいですね。

社長と専務が同意見、役に立つ人は絶対に辞めさせない

IMG_0514協力工場の社長と専務が来校。
その時に、うちのスタッフが、冗談交じりに、「もし、景気が悪くなって、どうしても優秀な人を首にしなければいけなくなったら、うちで採用してもいいから、その時は言って。」

すると、間髪入れず、
全く二人が同時に、

「ナイナイ、絶対にない。役に立つ人は絶対に首にしない。」

とハモって言葉を発しました(普段こんなに意見が合う二人!?)。
それに続いて、「役に立つ人は、必要だから絶対に最後まで首にしないし、逆に、辞めてもらおうと思うのは、必ず理由があるんですよ。」

なるほど・・・。

生徒たちに、日ごろから、「役に立つ人間になれ」と教えていますが、
これは理想ではなく、実社会から真に要求されていることだ、とこーんなにはっきりと証明されました。

自信を持って言えます。
「役に立つ人間となれ。必要とされる人間となれ」

そうなるための練習をしているのが、自活館であり、元気学園です。
一生を穏やかに過ごすための準備です。
 

不登校や引きこもりと家庭内の事件って関係あるのですか?

IMG_4288Q. 不登校から引きこもりになって子どもがずっと家にいます。何かしでかすのではないかと不安でなりません。夜寝ていてもふと怖くなって起きてしまいます。そういった事件ってたくさんあるのでしょうか。

A. はい、たくさんあります。テレビや新聞などで報道されるのはほんの一握りで、家庭内の事件や事故は、9割以上が表に出ないものです。
家で穏やかに過ごしていれば、そんな心配はしないのでしょうから、何かに腹を立てている、怒っている状態なのでしょう。
事件や事故がTVで流されると、急に相談電話が増えます。
お母さんは、「わが子にも同じようなところがあるのかも・・・。」と不安になってしまうようです。でも、そんな状態には、急になるわけではありません。長い年月がかかって、心がすさんだりひねくれたり、社会が誰も自分のことを受け入れないという気持ちからなっていくのです。

こどもたちを預かる前の相談の段階からみていて、そして実際に預かってみて、その状態がどう変化していくかが、よくわかります。ほおっておくのはよくない、待たない方がいいです。待ったからといって、問題の原因は解決しません。
今は、かすり傷程度の事だけど、それが2年後になると手の付けようがなくなるってことがあります。
大体、子どもの怒りは、中学生くらいから社会との接点が少なくなり、20代半の半ばから後半にかけて最大値となります。
理由は、わかりますか?
○○ちゃんが就職したよとか、恋人がいるらしいなどといった、噂を聞いて、それに刺激されるのです。高校に入ったとか、大学に行った、就職した、何をしているなど、そういうことにとても敏感です。

不登校や引きこもりで一番の問題は、本来、能力を伸ばす年齢である時期に何もしていないということです。
知識や経験、人と折り合うということができるというのが、外に出る切符。
その切符がないのに、「20歳になったから、働け!」といっても、「できない!!」となるのです。
年齢が上になって、その切符を手に入れようと思っても、そんな環境自体がありません。
まず、同じくらいのスピードで動いてくれる人もいないし、本人も「鍛える」なんてことは、嫌だし。
だから、家族が協力して、おじいちゃんやおばあちゃん、おじさんおばさんにも頼んで、一致団結して、切符が手に入るようにするとよいです。
できれば中2くらいから、こういった問題は大きくなっていきますから、気ずいたときにすぐに手を付けた方がいいですよというのが、仕事での経験からくる、社会に対しての警告です。

子どもが穏やかになる秘訣を教えてほしい?
それはですね、人をほめるという事です。
子どもに対してだけでなく、誰に対しても、皮肉や愚痴を減らして、できるだけ家の中に、「他人をほめる」という空気を流せば、人間不信が薄らいでいきます。

でも!
親が子どもを怖がる事の逆もあって、子どもが親を怖がっているパターンもあります。
不登校のお母さんその真面目さが怖いんです!

 

不登校や引きこもりからストレスに強くなるには

human02Q.うちの子は、何か始めても、辛いことや苦しいことがあると、すぐに、やめてしまいます。不登校になってからは、「頑張ろう。」という気持ちも、どんどんなくなってきてしまっています。

A.つらいと感じる原因は、努力と結果が釣り合わないと感じるのが原因です。
それだけ、その子にとって、負荷が大きいということです。
子どもに与える負荷=ストレスは、同じように与えても、受け取り側によって、朝飯前というくらいに簡単に感じる人もいれば、とてつもなく大きいものと感じる人もいます。

家にいて自分の思うとおりに好きに過ごしている間は、どの子も良い子です。だってストレスはゼロですからね。
しかし、学校に行け!勉強をしろ!と、負荷を与えると、急にワルモノに変身します。
だから、親御さんは、どれくらいのストレスを与えると、悪態をつき始めるかをよく観察することです。

年齢が同じでも、能力差というのは大きいです。
頑張れるかどうかは、気持ちだけの問題ではなく、その課題をこなすことができる能力が必要です。
どんな子でも、負けるのは嫌いで、負けず根性はありますよ。
不登校の子どもたちって、競争心がなくて、あまり勝ち負けにこだわってないと思うかもしれませんが、すっごーーーーーーく負けず嫌いな子が多いです。
負けず嫌いというより、負けて悔しいという方が正しいかもしれません。

しかーし、負けるのが悔しいからと言って、負けないために努力する根性はあるとは限りません

努力する根性は、負けず根性とは別問題だと考えた方が良いでしょう。

不登校や引きこもりをしている子どもたちにとっては、「学校や社会は厳しい」と感じているから、世界で一番安全な場所である、家の自分の部屋に、引きこもっています。
そこが、程よい湯加減のお風呂だとすると、学校や社会は、熱湯もしくは、北極の寒さと感じる程で、大きな温度差があるのです。

だから、急に、「学校に行け!社会に出ろ!」と言われても、それは、無理な話。
適当に体を慣らす必要があるのではないかと思います。

cell01cell02例えば、細胞を使った実験では、細胞の温度を37度から一気に46度に上げると、生存率は0.03%です。

しかし、37度から、いったん40度にして、その後46度に上げると、生存率は30%となります。
実に、生存率は1000倍に上がるのです!

人間も同じようなことがあるのではないかと考えます。

human01不登校や引きこもりの人たちが、学校に適応できない、社会でうまくやっていけないのを解決するには、いきなり社会の基準を適用しても、本人が耐えられなくて、また同じように、楽で安全な場所に逃げ込んでしまいます。

そこで、その途中の適度な刺激を与えることで、徐々に慣らしていく方法を元気学園や自活館ではとっています。

学園の寮生活ができるというところをスタート地点として、最終目的までのステップアップごとに、徐々に刺激を増やして、達成していく方法が、最適ではないかと思って取り組んでいます。

元気学園や自活館は、寮生活の中で生活全般を直すこのような取り組みをしてますが、それぞれの施設や学校ごとに、特徴があるので、子どものことでお悩みの方は、お子さんにぴったりあった、練習場所を探せるといいですね。

 

 

大学生の不登校

もう20年も前から、大学4年生になって研究室に配属されると、不登校が一気に増えていた。
今は、東大の中にも不登校の相談室のようなものがあって、どこの大学にも不登校問題では頭を悩ませている。
国公立や私立の難関大学でももちろん悩みの種ではあるが、それが顕著なのが、私立大学。

大学全入時代で、「入れるのだけれど、行けない」ということが、おこっている。

中学校や高校時代に不登校ぎみで、休み休み行きながらどうにか進級して、大学に入って、ほっと一息。
と思ったら、もう4月には行かなくなってしまったという人がとても多い。今年は、特に。

それは、どうしてかというと、やっぱり大きいのが、レポートが書けないということ。
不登校の原因はすぐに、「人間関係。」となるのだれど、それよりもっと前に問題があると思う。
一緒に行動してみるとわかる。統計やアンケートからでてくるものと、実際は違う。

自分のことが自分一人でできないから、人の助けが必要となる。
その時に、コミュニケーション能力が問われるのだけれども、最初から一人でできれば、助けてと頼む必要がない。
もっと、「自分のことが自分でできない」というところに注目しなければいけないんじゃないかな。

もとをたどれば、中学2年生くらいに、明らかになってきているのではないだろうか。
中学2年生くらいから、コツコツ勉強に切り替わる。それまでは、勉強をそんなにしなくても、野性のカンでなんとかなっていたことが、通用しなくなる。
同級生たちも、大人になっていって、自分の力で将来を切り開こうとし始める。
お母さんの助けも、そろそろ限界。

自分の力で、自分に実力をつけて、ものごとを解決できるようにするには、やっぱり、力をつけるための、本人に合わせたレベルから始められる練習場所が必要だと思う。
中学生に中学生らいしいこと、高校生には高校生のところを教えてくれるところはいっぱいあるけれど、17歳に小学生、大学生に中学生など、年齢のミスマッチを超えて教えてくれて、仲間がいるところってあまりない。
でも、そこに戻って、学んで、経験していかなければ、問題解決にはならない。
問題解決には、避けて通れない道だと思う。
自活館が、その数少ない場所として役割を果たせればよいと思うし、自活館じゃなくてもどこか他の施設でも、実力が付いていくようなことができればいいなと思う。

中2ってどんな年齢かについて、こちらもよろしければ参考にして下さい。不登校対策 中2という時期
 

不登校になって、一日中横になってばかりの日々。不安です

Q. うちの子は、不登校になってから、見ると、ベッドに横になって、ゴロゴロしています。昼間から眠ってしまっていることもあるし、寝っころがって、漫画を読んだりゲームをしたりしています。声をかけても、動こうとしないし、どうしたらいいのでしょうか。

A. 不登校や引きこもりのこどもたちは、とてもお年寄りに似ていると感じます。
それは、反応や動きがスローモーで、目はうつろ。ぐずりだすと、決して人の意見など耳に入れずに頑固一徹。生あくびがでて、居眠り状態。
心理面からいうと、やる気がない。楽しいことがない。これが原因。
生理的な面から、医師のもとで調べてみると、脳の血流の悪さなどが原因の一つです。血流がよくないから、ぼーっとするのです。

子どもの言葉を代弁すると、「なんか面白いことないかな〜。つまんないなーーーー。」

努力や、つらい事がイヤといって、部屋に逃げこんでいるのですから、楽なことを提案すれば乗ってくるかもしれませんが、それでは、解決からは遠のいてしまいます。何事も、経験する、能力を得るというのは、自分の足で歩かない限り、はじまりません。

そこで、本人に一番負担が少ない解決方法は、環境をかえること。

いい友達といいたいところですが、いい大人との出会いが問題解決の近道です。
友達というのは、年が近く、それは競争相手でもありますから、すぐに競い合ってしまいます。そうすると、また同じように部屋に引きこもってしまうことも。不登校や引きこもりの子供たちは、とても神経が過敏です。もともと過敏かもしれないし、それに増して、学校や社会と隔絶している間に、ますます人の言動に敏感になっていきます。
人生をかえるほどの大きな助けが必要のときは、能力も何もかも子供より勝っていて、いや大人の中でも能力差が大きいのです、その対処をさせたら最も優れているような大人との出会いが、先の見えないトンネルに光をもたらし、自分の足で歩むということを教えてくれます。

 

 


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