★働くための練習をしよう「自活館」

元気先生の不登校相談室
不登校や引きこもりの相談を受け続けて25年が過ぎます。
悩みを抱えている人たちに、親子がつくる第二の「イヤの壁」を越えるためのお手伝いとして、カウンセリングの代わりの相談室です。

1週間もあれば非行になってしまいますヨ

IMG_3064 Q.子どもが反抗的になり、身振りや話し方も変わってきました。
注意すると、腹をたてて、友達のところにいって、最近では、そのまま泊まるようになってきました。

夏休み前になると、子どもたちはずいぶん成長したように見えます。
しかし、この季節、こどもの非行には、要注意。

非行は、1週間もあれば、そうなってしまいます。
たった、1週間で!!と信じられないかもしれませんが、本当ですよ。

どんな子が非行になるかと言うと、
人を求めていて、さみしい子。
異性に興味がつよい子。
時期は、勉強が面白くなくなってきたなぁ・・・分からないところがふえてきた頃です。
暑くなり、薄着で、夏には、心も開放的になりますから・・・!?

誰でも非行になるかというとそうではありません、引きこもるというパターンもあります。
非行になるのは、上の二つの、人恋しくてさみしい&異性への興味が強いという、要素が強いと思います。

さらに追い打ちをかけるのは、家での口うるささ。小言が多く、叱られてばかりになると、外に出ていってしまいます。
家と仲間の温度差があれば、なおさらです。
家は厳しく寒い、逆に、仲間は温かく居心地が良い。
さらに、仲間のところにいくと、かわいい女の子や、カッコイイ男の子の異性に近づけるとなると、家には帰りたくな〜いとなってしまいます。

非行の中にも、命令する側と、パシリにつかわれる側があり、パシリにされる方は、勉強が全く分からなくなっている子どもたちや、家からお金を持ってきやすい子が多いですね。

非行の子どもたち、今は、元気学園では入寮の対象にしていませんが、以前は預かっていました。

静岡で一番悪いなんて噂される子であっても、一緒に生活してみると、生活力と言うのでしょうか、生きる力はかなりあります。
本人が、この人にはかなわない、と認めると、と〜っても良い子です。何せ、役に立ちます。
気が利いて、お茶が飲みたいなぁと思うと、もう運んできているし、旅行に行っても、フットワーク軽快に、細々と動くし、とっても愛嬌があってかわいいく、一人一人だと良い子です。でも、仲間と群れると、別人。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。普段の行動が、すべて、これ、そのまんまです。

群れさせないためには、大人がついていないといけない、居場所を分けないといけないなどの問題が出てきますし、近くに仲間がいる状態で、「一抜けた」をさせようとしても、それは、無理です。

異性への興味、花が開いてしまったら、もうお手上げです。本能には太刀打ちできません。
その前に、食い止められるといいですね。
着るもの、持ち物にも大いに気を配ってみると、それで、今どの段階かわかります。
派手で、奇抜な色のシャツ、どくろのマークのTシャツ、だらっとした服装は、目を付けられるということも、知っておくといいと思います。
自分はそうでないといっても、相手の見る目というのがありますからね。

今、子どもが非行のグループにいるというのであれば、遠く探し出せない場所まで離れるのがよいでしょう。
まだ、ちょっとなりかけでという段階では、大人が一緒にいる時間を増やして、本人が勉強に困っているならそれの手助けをしたり、口うるさく叱るのではなくて、頼りになるように心がけると良いかと思います。

不登校の原因はお母さん?お母さんと離れる効果

花Q.子供が不登校になったのは、主人や祖父母から、私のせいだと、責められているような気がして、どうにかしなければと思いますが、子供とうまく意思疎通ができません。 やはり、私が悪いのでしょうか。

A.お子さんが不登校になった、最初の原因は、子供の実力の問題が最も大きいでしょう。
これまでの事について、お母さんが背負い込んで、何でもかんでも悪くとらえてしまうのには反対です。(元気学園ホームページ:不登校お母さんへの応援歌
「我が子かわいい。」「わが子、大切。」って思ってやったことで、どの親も、わが子が不幸になるようになんて思っている人は一人もいないのですから。 しかし、「気づいて、
変わる。」ことは必要でしょう。

子育てにおいて、母親は、大きな役割を担っています。しかし、子供は一人一人ちがうもの。子供の性質にあった育て方というのは難しいですね。
きょうだいでも、放っておいてもそれなりに育つ子もいれば、何から何までやってあげないとでいない子もいます。愛情も、ちょっと構えば満足する子もいれば、ずっと構っていてもまだ足りないと、増々要求がエスカレートする子だっています。
また、他の事はそうでもないのに、あるところだけ、とても苦手なことがあって、やろうとしない、できないというタイプの子供を育てるのは、親にとっても新たな体験です。
親(お母さん自身)と性質や能力が違う子供を育てるのは、子供もたいへんだけど、親もたいへんなのです。
真面目なお母さんに、横着なわが子というのは、ナカナカ難しいですね(-_-;)。

元気学園や自活館の相談をうけて、預かって思うことに、
「お母さんが言う子供とはちょっと違うな。」ということがあります。
それは、長い間にできあがってしまった親子関係から、「そうに違いない」という思い込みのようになってしまっていると考えられます。
また、いつも言っていることですが、親が子供を知るよりずっと、子供の方が親を知っています。
だから、「こういえば自分の言うことを聞いてくれる。」だろうとか、「こうすれば、きっと、こう動いてくれる。」といった算段は、子供の方が上手。
脅し方も、主演賞です
うまくやり込められて、本当は一人でできることをさせてなかったり、子供の脅しに負けてしまったりということがおこります。

また、親子で共鳴し合って、ちょっとしたことをまるで大事件のようにしてしまうということもあります。
親子でアレルギー反応をおこしているようなもので、外にあるはずのアレルギーの原因が、実は家の中で猛威を振るっていて、何がアレルゲンなのか?

こうしたことから、親子が離れるというのは、子供だけの問題に目が向けられるという意味で、大きな長所があります。

預かってみると、末節の部分がそぎ落とされて、不登校の原因のより本質的な問題が見えてきます。
経験からすると、寮生活は通学の4倍のスピードで改善がみられます。
それくらい、お母さんと離れる効果というのは大きいのです。

「かわいい子には旅をさせよ。」や「他人の飯を食う。」といった諺もあるように、昔から親子が離れる効果は認められています。
離れると、お互いのイライラが一気に収束にむかいます。

朝起きれない低体温と不登校

IMG_1496冬になると、朝起きるのがつらい!
不登校の子供たちも、同様に、というか、なおさら、朝起きできません。
10時過ぎても、ウダウダ。昼過ぎてようやく、だるそうに体を起こします。

起きるのが苦手な中には、体温が低い、低体温の子供たちがいます。
低体温の原因は、生活習慣。
体は、熱量を、食べることと、運動することで得ていますから、食べて動くことが薬です。
しかし、低体温だと、動くのがつらく、何をするにも意欲がでてきませんから、動かそうと思っても、自分でその気になってくれないと・・・重くて・・・

では、もっと簡単なこととなると、お風呂が有効です。 お湯につかって、体を温めると、一気に体温も上昇します。
そして、上がった体温を維持し、気分を安定させるようとするには、血糖値が関係してきます。
お菓子など甘い物は、一時的に血糖値を上昇させますが、その後急激に血糖値をさげてしまいます。そうすると、その時に、どっと疲れた気分になってしまいます。
だから、血糖値を安定させる事が重要なのです。
血糖値を一定に維持できる、一番の食品は「米」。
ごはんを食べて、同時にタンパク質などもとれればよいですね。もちろん、野菜などに多いビタミン類も一緒にとれれば満点です。

体を温めるのに、お風呂に入れるのも難しいという状態の場合、もっと良い方法があります。
それは、ドライヤーをつかって、首の付け根のところを温めることです。
ホッカイロを心臓か、首の付け根のところに貼るのも、効果があります。
対処療法としては、これら、速攻であったまる方法を利用し、原因療法として、食事や運動、生活習慣を見直すことが、解決方法です。

不登校になってフリースクールか留学かに悩む

IMG_1430Q.不登校で、どこか新しいことをさせたいのですが、留学も一つの選択肢として考えていますが、大丈夫でしょうか?

A.留学に関係する相談としては、「留学したけれど、途中でうまくいかなくなって、戻ってきた。」ということや
「留学して帰ってきたけれど、どうにもならない。」といったことです。
生徒の中には、元気学園にくるか、留学するか、家族で相談した。なんて話も聞いてみると結構あります。

不登校になって、親の判断が大きいと思いますが、既存の学校にはあまりうちの子はむいていないなぁ・・・・

転校してもあまりうまくいくと思えないときに、留学という選択肢が浮き上がってきます。

留学にも向き不向きがあって、好奇心旺盛で、何があるのかな?誰がいるのかな?という感じで、元気がありあまっているタイプで、なおかつ、善悪の判断がきちんとして危険を回避できるような不登校のこどもたちは、うまくいく可能性が高いです。

欧米のホームスティ型では、言葉での自己主張ができるのが基本条件。
ただし、あまり勝手が強いと、精神科に行ってカウンセリングに行った方がいいのではないかというようなアドバイスをすぐにしてくるところが多く、あわや、精神病なんて扱いにもなりかねませんから、その点は気を付けた方が良いです。

一方、自分の気持ちは強いけれど、それを伝える手段として、泣くとか引きこもるとかいうタイプは、海外に行っても、うまくいきません。
逆にさらに自信を失ってしまうことになります。

留学と言っても、海外の学校に行く、本当の意味での留学もあれば、海外にはいるけれど、ほとんど日本人で集っているというような場所もあって、さまざま。

海外には一旦送り出すと、会いに行くことが難しくなるので、どんな人がやっているのか、
また、仲間となる人はどんな人たちか、そして、留学の結果得られるものは何かを、事前にしっかり調べるとよいですね。

一人っ子は不登校になりやすいのか?

P1030454Q うちは、一人っ子です。だから、不登校になってしまったのでしょうか?この先どうしたらよいのでしょうか?

A 一人っ子だからというわけではないと思いますよ。

一人っ子の特徴は、 理不尽に弱いこと

他人の気持ちと、自分の気持ちの境界線の引き方が、極端。すごく遠慮をしてしまうか、逆に、自己主張を言い過ぎてしまうかのどちらかというところがあるように思います。

一人っ子たちと一緒にいて、決して、一人っ子だからわがままだとかそういうことはないですね。

一人っ子のいいところも良さもたくさんあります。例えば、かわいがられて育っているので、お人よしなところがあったりとか(^-^)/。

一人っ子が不登校になりやすいかどうかについてですが、それは、兄弟がいるのと変わらないのではないかと思います。
もちろん、一人っ子の不利なところもあります。
家では父や母を差し置いて一番偉い存在。しかし、子供社会では、皆対等で自分の力でポジションを得ていかなければなりませんから、そこはたいへんなところ。
まわりに力関係が同じくらいの兄弟や親せきなどがいる子供と比べると、しぶとさや、図々しさに欠けるかもしれません。
兄弟という良くも悪くも行動のサンプルとなるものがいないので、自分の行動をどう決めていけばいいか、自分で判断するのは難しいということもあるでしょう。
手本や見本があるというのは、子供にとっては大きな助けです。

不登校の原因として、一人っ子は大きな要素ではないけれど、学校に行かなくなってしまってからは、たいへんです。
問題解決のきっかけが少ないからです。
また、大人ばかりの小さな集団では、社会性を身に着けるのは難しいですね。
まず、兄弟というのは、半分他人のようなところがあり、親とは違います。
特にしっかりしている兄弟は、厳しさもあれば、社会の常識も家に持ち込みます。比較的、公正な目で見ています。
だから、兄弟がいると、家の雰囲気に、社会一般の風を吹き込みます。

親は、わが子かわいいのと、今までの親子関係から、こうしてしまったという申し訳なさなどもあり、自分と本人の会話では、腹が立って仕方ないこともあるけれど、他人からは守らねばという、相反する心を持っています。
子供に対して、経済的、擁護する立場としては、有意に強いですが、子供の心に対しては、異常に弱い立場となってしまいます。

家庭に、子供一人で他は大人という関係となると、遠慮もなくなって、親が強く出ると、怒ってドアをバタンと閉める。
階段をドシドシいって駆け上がることから、さらにエスカレートすると、自分の体を質にとって脅されることに。
そんなことになってくると、怖くて何も言えなくなります。
少し頑張れば勝てそう、負けたら悔しいという、良い意味での競争心をかりたてる、程よい刺激を与えるチャンスというのがありません。
すると、社会と家庭の温度差がどんどん開いてしまいます。
遠慮も気遣いもしなくて良い環境は、それが楽になっていくと、さらに、社会性を失っていきます。

そうなったら、本人に必要なことを身につけさせてくれて、フィットする環境を探すしかありません。
こういう時にこそ、いい人と出会い、よい人となかよくなってもらいたいものです。
人は周りにいる人によって、すごく影響されるので、替えのないわが子ですから、子供に合う環境を探してあげてください。
まずは、親の目で見ることです。自分の足を使って、そこに行ってみることです。
パンフレットだけでは、決してわかりません。
見るポイントは、どんな人が子供の指導をしているのか、そして、そこにいる生徒たちの性質などです。
一緒にいる人に影響されるのですから、これはとても大切なことです。
一人っ子なら尚更、人と仲良くして、将来困ったときに助けてくれる人に恵まれたいと思うのが親ごころ。

そして、そこでは何を得ることができるのか。
心の平穏、生活習慣、いや、うちは学力も、など、親の希望、子供の希望それぞれがあるはずです。

元気学園や自活館が、新たな未来をひらくことができればいいのですが、施設には相性があるので、まずは、お会いしてお互いに信頼関係をつくることができるかどうかですね。

高校3年生の秋におこる不登校と体調不良

IMG_0851Q 高3の相談です。今までどうにか持ちこたえていましたが、この時期になって、お腹が痛い、授業中もお腹が気になっていたたまれないといって、休みがちです。

A 秋風が吹き始めるこの季節、受験シーズン到来といったところです。

体力とバイタリティーがあるタイプの子供は、今から、最後のスパートと言わんばかりに、すごい勢いで伸びていきます。
一方、神経が繊細なタイプや、結果をすごく気にしている子供たちは、この時期から、お腹が痛い、吐き気がする、頭痛が・・・と不定愁訴のオンパレード。自律神経系の乱れが原因だと思われます。不安がそうさせているのでしょうから、薬はあまり効かないです。不安の原因を取り除かない限りね。
要するに、自分の思っていた通りの学校にいけそうにない。
というのが、大きな理由です。
えっつ、うちの子はそんなに成績も悪くないし・・・・と思われるお母さん。
子供には本音というのがあるのですよ。
この時期に不調になる子供たち、親や他人には、はっきりとは言わないけれど、大志を抱いていたりするものです。
それは、その目標に向かって努力するということならとても良いことなのですが、なかなかそうはいかないですね。
それだけ、隔たりが大きいということでしょう。
自分の実力と希望との隙間をうめていって納得していき、今無理でも「いつか!」と思って頑張れるような精神的な成長ができていればよいのですが、そのあたりはとても難しいです。
同級生で、同じ年齢と言えども、心の成長は、全く、その子によって違うものです。
また、体力があれば、前向きに考えられるのですが、体力がないと、なおさら、発展的な考え方はできなくなってしまいます。
対処法としては、休ませるかペースを緩めるかして、まずは落ち着かせることです。

これと同じことが、高校受験の中3、また、小学受験の小6でもおこることがあります。
原因も、対処方法も、ほぼ同じです。

 

不登校や引きこもりの一人暮らしは有効か

IMG_0841Q 子供が、引きこもっていて、一人暮らしをしたがります。父親との関係も悪く、いっそのこと、一人暮らしをさせた方が良いのでしょうか?

A さて、お子さんは、自分の身の回りのことは自分でできますか?

不登校や引きこもりの子供たちをみてきて、まず、自分のことが自分でできません。
また、調子のいい時は何でもするのだけれど、一旦、機嫌が悪くなりねじを曲げるともう何にもしないということが始まります。またそこから復活するのに、普通に考えると10分ほどで機嫌が直ることも、1日いや、1週間、もっと1年といったほどのとてつもなく長い時間がかかります。
さらに、今までしていなかった、食事や洗濯などの家事を加えてできるかどうか、よく考えてみて下さい。
10代から20代前半の相談の場合、一人暮らしを始める前としばらくはとても落ち着いたけれど、その後、前より大変になったということが多いので、もちろん状況によって違いますから一概には言えませんが、あまりおすすめはできませんね。

また、一人暮らしで怖いのは、孤独
家にいれば、誰かが何かでかまっています。
相手が変わると気分も変わるものです。
本人の気分が変わるようなメンバーの入れ替えは必要ですね。

一人暮らしを決めるポイントは、
自分のことが自分でできるか
孤独にならないか、逆に友達のたまり場とならないか

こういったことをよく考えてみるといいんじゃないでしょうか。

子供を引きこもりにしてしまう理由

Q 子供が、部屋からでてきません。

A 家庭内での引きこもりをつくるのは、家族に原因がある場合が多いです。

子供を責める人。正論を言い立てる人がそばにいる場合は、カメが頭をかくしてしまうように、 安全な場所に隠れてしまいます。

こうなる前に、何度も前兆はあったはずです。引きこもりは、決して、一度の不登校や、不適応ではなりません。

不登校をしていて、ちょっとよくなって外に出る。そこで、バシャンとやられる。しばらく休んで、外にでたくなって、何かを始める。またそこで・・・・と何度も、嫌だな、つらいなということを繰り返し、ちょっとづつ、ちょっとづつ・・・そして、ある日を境になっていきます。

引きこもりは長期化してしまいますから、問題をこじらせない方が良いです。

家族の対応策としては、まず、本人に腹を立てる、怒るのはやめること。まわりが怒っても解決しないばかりか、逆効果です。
本人を責めるのはやめること。「こんなことをしていたら、生きていけない。だから、・・」と、励ましているつもりでも、相手にとっては、そうは聞こえないということがよくあります。

そして、一番効果が大きいことは、家族全員が、噂話や文句、他人に批判的な会話を一切やめて、人をほめる会話にかえることです。
 

子供の方も、変化に対し、様子を見ています。だから、一時期だけのことではなく、それを続けることです。
家族の中に、人をほめる土壌ができれば、本人の心理にもずいぶんと大きな影響を与えます。

不登校と家庭内暴力

Q. 子供が暴力をふるうようになりました。どうしたらいいですか?

A. 家庭内暴力が始まる時期と理由から説明します。

家庭内暴力は、家庭の中で、本人の力が一番強くなった時に始まります。

例えば、お父さんより子供の方が、体が大きくなり、力が強くなる。
母子家庭では、お母さんの体力を息子が超えたとき。
強い相手には、向かってこないのが、家庭内暴力の特徴です。

「だから、お母さんお父さんも、負けじと体を鍛えましょう!」というのは、半分冗談ですが。一方、かなり効き目があります。
家庭内暴力が始まったら、子供の言う通りでは、エスカレートするばかりです。
それを食い止めるのは、暴力をふるう本人より、強い部隊を結成することです。
母子家庭では、叔父さんにあたる方に助けを求めるのも一つの方法です。
お父さんには、しないんだけど、お父さんがいない間、お母さんだけの時間に、暴力を振るってくるという場合でも、お父さんが、何が何でもお母さんを守るという意気込みと行動を示すと、止まる事もあります。

また、家庭内暴力は、家の中で一番弱い者に、あたり散らすことが多く、おばあちゃんとか、妹、犬などもよく対象となります。
女の子でもおばあちゃんを蹴るなんて話はよくあることです。

おばあちゃんを蹴るから、お父さんが叱ったら、けんかになり、柔道有段者のお父さんと対等にやりあったという実話もあります。
とってもいい子になった本人曰く、「あの時お父さんにやられて痛かったから、その後は、もうやめました。」
お父さん曰く、「いやぁ、あんなに強いとは思わなかったよ。こっちの方がやられると思ったけれど、負けちゃいられないと頑張ったんですよ。」
・・・今では笑い話です。
お年寄りって、言うことが正しくて、しかも、しつこく分からせようとするんです。でも、本人わかっているけどできなくて、逆切れして、仕舞には怒り出すということがあります。

家族のみの問題として、隠すということをしないほうが、解決には近道です。

ひどい場合は、対応してくれる機関をみつけて、相談してみるのが良いかと思います。

これらは、対処方法ですが、

何より考えなければならないのは、「なぜ、暴力をふるうか」です。
お母さんが、しつこく本人にせまり、言葉で負けてしまうから体で反撃している(かなり多いケースです)。
本人のイライラが、大きくて、そのエネルギーのはけ口として暴力をふるう。
学校で、いじめられていて、それと同じことをする。

原因はいくつか考えられますから、それらを家族でよく考え、第三者的な視点をもつ人の意見も踏まえながら、今後の対応方法を決めていくのが良いかと思います。
 

 

不登校と携帯電話

IMG_0759Q:子供が不登校になってから携帯電話が欲しいと言い始めました。与えるべきかどうか悩んでいます。

A:まず、なぜ携帯が欲しいかということから考えてみます。
やっぱり、さみしいから、心細いからではないでしょうか。

不登校といっても大きく分けて二通り、外出タイプの不登校と引きこもりタイプの不登校の二種類があります。
まず、どちらのタイプですか?
不登校といっても、それらは、全く違うものです。

外に出ていきたいというタイプの場合は、交友関係に問題がある場合が多いです。
いわゆる非行の子供たちがこちらのタイプです。
携帯電話の相手が異性とどうつながっているのかというところがポイントです。
話し相手は、女の子だけど、その子がすごく交友関係が広くて、いろんな人を紹介してくれるということもあります。

交友関係は狭く、引きこもりがちだけど携帯が欲しい、すでに持っていて片時も離さないという子もいます。
さみしい、心細い、不安がそうさせているのだと思います。

携帯は、できれば与えない方がよいと考えます。
与えてから、「しまった!!!」と思った時、取り上げるのは至難の業です。
しかし、あれもダメ、これもダメでは、子供との関係は悪くなるばかりです。
そこで、なぜ、それが欲しいのか、携帯電話の先にいる連絡をとりたい相手について考えてみると良いと思います。
心配や事件やトラブルが起こりそうな相手なのか、そうでないのか。
それとも、親は全く知らない相手なのか。
携帯を求めるということは、子供が、人を求めているということでもあります。
また、子供がお願いをしてくるということは、立場は優位。
子供の話に耳を傾け、子供の世界を知ることができると、大きな収穫となり、解決の糸口となるかもしれません。

 


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