★働くための練習をしよう「自活館」

‘不登校Q&Aコーナー’ カテゴリーのアーカイブ

不登校と新型うつ病はとても似ている

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従来のうつ病とは違う、新型うつ病や非定型うつ病というのがでてきて、その患者さんの様子を聞くと、まるで、不登校みたい!

新型うつ病を一言でいうと、

仕事中にうつになり、会社の外では元気

だそうです。

まるで怠けているように聞こえるこの病気ですが、本人の悩みは深いもので、関わりのない人が思うほど簡単な事ではありません。

そういうところも、不登校と似ています。
家では、元気だけれど、学校に行くとなったら、「人が変わったのでは?」と思うほど、別人になる。

不登校の場合、原因は簡単。その行った先である学校にイヤなことがあるからです。 口では、行きたい!と言っても、体はイヤで拒絶をしている。

その心をひも解くと、「その学校に所属してその中の一員でいたいけれど、その学校でしていること、もしくは、その学校のメンバーと一緒にするのがイヤ。」 となります。

その場所に対しての拒絶、その場面に対しての拒絶です。

私は、大人のうつは、職業を変えるのが有効だと思います。

子どもにしても、同じです。その場所がイヤだと言っているのですから、そこから離れて、別の学びの方法を考えれば解決することです。

そうするのが良いと思っているのだけれど、できないのは、もう一つの心である、その学校の一員でありたいという気持ちがあるからでしょうか?

学校の一員である長所は何なのでしょうか?
安心?・・・・それは、誰の安心ですか?親がそこにいると安心するの?子供自身がそうなの?
プライド?・・・・努力して入学した学校だから、切り捨てられない?

親子それぞれが、そのこだわりについて考えてみると良いと思います。

安心についても、プライドも、本人の望むような将来、親が満足するような将来が得られると思ったら、こだわりは捨てることができます。元気学園や自活館の生徒たちがそうです。 将来が見えると、急に明るくなります。

代わりのものとして、何を与えるか?、誰が与えてくれるのか?
今の学校にこだわるより、このような新たな課題に目を向けないと、不登校の三つの壁が、どんどん大きくなってしまう・・・・・(三つのイヤの壁については、「不登校になったら最初に読む本」に詳しく書いています)

不登校の子どもに、将来を与えてくれるような環境を整えているところは、全国的にもごくわずかですので、探すのが一番難しいのではないかと思います。

しかし、それに負けずに、ぜひ、子どもにあった環境を与えてくれる人を探してください。

心の病にみえるものは、本人の問題もあるけれど、その隣にいてくれる親切な人がいてくれるかどうかがとっても大きいです。

 

あーーー、自活館でのクエスチョン、 「人と一緒にいられる?」という問いに戻ってきてしまいました。

 

人と一緒にいられる自分か、また、自分と一緒に居てくれる人がいるかどうか。

これって、不登校問題にとって、ものすごく重要なことです。

子どもが不登校になったら、親はどうなるの?

IMG_0169 Q. 子どもが不登校になって、ちょっとうつ状態なのでしょうか?私の親からも、「ちょっとおかしいんじゃないか。」と心配されるほどです。自分では、気持ちが落ち込んでいるのはわかるのですが。子どものことで、自分で探すのが良いと言われても、何かしようという気になりません。

A. 子どもが不登校になった時、どうすればいいかは、私を含めて、いろんな人がいろんな方法を提案していると思います。
でも、親(お母さん)は、どうなるか?については、意外と知られていないと思うので、ここで回答申し上げます。

まず、「どうしたらいいのか?」と頭はそのことばかりでぐるぐる回るのですが、実際に行動するという勇気というか、決断ができなくなっていきます。考え出すと、刺激して、もっと悪くなったどうしよう?と悪い事ばかり。
一言でいうと、気力を失います。だから、前回の不登校Q&Aコーナーで子どもが不登校になったら、「自分の力で調べてください。」と書きましたが、その気力が出てこない方も多いと思います。

元気学園で父母にしたアンケートでも、子どもが、不登校になって、「ふと気がつくと公園にいて、自分がどこにいるのか、よくわからないということがあった。」という方もいます。
また、主人や、姑に、「育て方が悪い。」と言われて、落ち込んでいたと言う方も。
気は何かしなきゃ!と焦るのだけど、実際には、何もせず、子どもに、「なぜ?」「言って?」と詰め寄るばかり。

そういう答えがとても多かったです。
ある医師からは、子どもが不登校になると、「自分で探すことをせずにあきらめてしまっている方が多い。」ということでした。

ですから、多くが、子どもが不登校になったら、親の方が参ってしまうのです。

でも、だから、はやく、「お手上げ!」をしてしまった方がいいかも。

合言葉は、焦らず急げなんです(不登校に時間の感覚を取り入れる)。

力の限り尽くしてできないことは、無理。
子どものためにも、あなたのためにも、誰かに助けてもらった方がいいですね。
元気学園で子どもたちを預かると、子どもは、適度な刺激や、豊富な経験ですぐに元気になります。お母さんの悩みなんて、その瞬間に、ジュンと消えてしまいます。
私の「この数年の苦労は、なんだったんだ・・・・」と思うそうです。
お母さんって、子どもの事で、常に心を痛めています。逆にいうと、子どもの悩みがなくなれば、他のことなんて、大したことない?!。
自分の力で、どうにかできると思わずに、もう、力の限り尽くしても、これは無理だと判断するのも、一歩前進です。
信頼できる第三者である指導者をみつけることに方向転換できればいいですね。
きっと状況が変わりますよ。

友人とのトラブルで不登校に

IMG_2126s_tateQ.友人とのトラブルで不登校になりました。休み始めてから、体が痛い、声が出ないなどの不調を訴えます。
病院に行っても、問題なしと言われて、心療内科に連れて行きました。薬をもらいましたが、ずっと寝てばかりになり、行くのをやめてしまいました。
この先、どうしたらいいかわからないのですが、様子をみておいた方がよいのでしょうか?

A.こういう場合、友達とのやり取りで、「傷ついた」といった、子どもの気持ちばかりに目が向いてしまいます。

しかし、本当に心が原因で、身体の不調がでているのか、逆に、体の不調があって、イライラしていて友達の一言一言にカチンと来てしまって、トラブルが起こっているのか、両方の視点から問題を考えてみる必要があると思います。

不登校の子どもたちをたくさん見てきた経験から言いますと、心の問題より、体がだるいとか、頭痛がするとか、体のどこかが辛くて、常にイライラしている。だから、ちょっとしたことも気になって、人間関係がトゲトゲしくてトラブル発生ということが意外と多いです。

もしかして、体調不良が原因かも?と思うようでしたら、元気学園が得意分野です。

それが心の問題だと思う場合、子どもの認知の問題にも目を向けてください。
相手の言っていることを正しく受け取っているかどうか。
一言で言うと、受け取り方です。
友人関係のトラブルの場合、互いの言い分を聞いてみると、相手からすると、「そうは言っていない」というように、言葉を全く違えて理解していることもあるし、誤解もあります。

だから、友達問題は、我が子の言い分だけを聞くのではなく、相手の言い分も聞いてみないと分からないですね。

認知の問題は、お母さんと子どもとの日常生活のやり取りの中で、言ったことが正しく伝わっているかどうかでも判断できます。
ただし、本人が気に入ることではなく、好まない話をした時の様子ですよ。
嫌なことを言った時こそ、よくわかります。
言葉を無視するとか、自分の都合のいいように変えてしまうとか、腹を立てて怒り出す。
ということがあったら、学校でも同じでようにしているんじゃないでしょうか。

そういうことにも目を向けると、より子どものことが、よく理解できて、解決に近づくと思います。

本当に一方的に相手が悪いのであれば、学校を変わるといいですね。
もし、学校を変わっても解決しないのであれば、すぐに、本人の問題に目を向け、解決方法を考えましょう。

スポーツしていて故障して不登校になった

IMG_3500 「スポーツを熱心にしていたんだけど、故障して、それができなくなった。」
こういう場合、その後、どうなるか?
余ったエネルギーの矛先が、どこにいくかが問題です。

もうスポーツはあきらめて、勉強に打ち込む?→そうであれば、問題なしです。

しかし、得意のスポーツをするための学校なら、スポーツができないと、学校に行っても、授業はわからないし、何せ、楽しくない、面白くない!!

そこで、非行グループに仲間入りというのは良くあるパターン。
不登校に引きこもりというのも、夏休み明けの相談で増えます。

最近、勝て勝てサッカーや勝て勝て野球など、長い目で見て選手を育てるより、まず勝つことを優先しているチームも多く、子どものスポーツ障害がとても増えているように思います。

この場合、どう対応するか。
体のバランスを整えて治療に専念するか、今しているスポーツ以外へ方向を変えるか。
得意分野で敗けるというのは、戦い敗れた戦士のような気分です。
口では偉そうに言っても、心身ともに疲労困憊でしょうから、そういう時は、親の助けが必要ですね。

元気学園がサポートできることは?
体のバランスを整えて、筋肉をつけて故障しにくい体作りにすることは、得意分野です。しかし、それ以上の専門性を求めるのであれば、叶えられるかどうかは、出会ってみないことには分かりません。

薬が増えて寝て過ごすようになってしまいました

IMG_1219Q.不登校になって、子どもの様子がおかしいので、病院にかかって、今の困っている状態を説明しました。
すると、向精神薬や睡眠導入剤など、どんどん薬がふえていっているのですが、一日寝て過ごしてばかりで、大丈夫なのでしょうか。心配になってきました。。

A.まず、なぜ薬が多くなっていくかについてですが、
ズバリ、薬の量は本人もしくは、お母さんの訴えの多さに比例します。
眠れない、不安になる、家で暴れている、言うことを聞かずにドシドシ歩いて威嚇する、急にかんしゃくで怒り出す・・・・いろんな訴えをすると、それに合わせて、一種ずつ薬が増えていきます。

抗うつ剤や、脳を眠らせてしまうような薬は、あまりよくないと考えています。
しかし、薬すべてを否定しているわけではありません。その薬が、必要な人もいます。
一方、相談を受けていて、本当に、その薬が必要なのであろうか?と思う人も多いのも事実です。

10代は、自分の能力を開発していく年齢です。その時期に、神経伝達の状態をマヒさせるようなことは、よいことだとは思いません。また、脳を眠らせておくような状態におくことで、知識を習得するということが、全くできなくなってしまいます。
だから、この年齢においては、薬が良くないと思うのです。

うちの生徒の父母には、医師をはじめとする医療関係者が多いので、薬の使い方について2パターンに分かれます。
1. 向精神薬など、良いと思われるものを一通り、すべて試してみた。
2. こわくて使えない。
のどちらかです。
一通りいろいろと試してみたというドクターは、うちの子には「効かない」という結論にいきつきました。
とおっしゃっていました。

化学的な観点から言いますと、向精神薬がなぜ効いているかはよくわかっていません。ただ、麻薬と化学構造が似ているものが多いので、似たような作用を起こしやすいのではないかという考え方があります。

心の不安を鎮めるために、薬の代わりに効くものがあります。
それは、人です。
一緒にいてくれて、話を聞いてくれて、なおかつ、本人のけしかけてくる(?!)暗い話に巻き込まれない人。
一言でいうと、うまく構ってくれる人。
そういう人がそばにいれば、薬なんて要りません。

うちの校医の先生も、「元気学園や自活館にいるなら、薬は必要ないけれど、家にいるなら飲まないといけないよ。」といった言い方をします。
それだけ、薬を飲まないといられないような家に何かの原因があるということ、そして、家での一人ぼっちの時間が不安をかきたてるということでもあると思います。
人の目が行きとどき、人が、体温を感じるような距離にいるということが、不安を鎮め、不安で堂々巡りの考えを止めさせ、脳を穏やかにするのです。

脳が、何かしらの成果を得られる方向に働くようにならないと、不登校も、不安症もうつ病も解決しません。
だから、そうなるために、落ち着かせるということがとても大切なのです。
できれば、薬を使わない方向で、解決の糸口を使いたいですね。

不登校や引きこもりからストレスに強くなるには

human02Q.うちの子は、何か始めても、辛いことや苦しいことがあると、すぐに、やめてしまいます。不登校になってからは、「頑張ろう。」という気持ちも、どんどんなくなってきてしまっています。

A.つらいと感じる原因は、努力と結果が釣り合わないと感じるのが原因です。
それだけ、その子にとって、負荷が大きいということです。
子どもに与える負荷=ストレスは、同じように与えても、受け取り側によって、朝飯前というくらいに簡単に感じる人もいれば、とてつもなく大きいものと感じる人もいます。

家にいて自分の思うとおりに好きに過ごしている間は、どの子も良い子です。だってストレスはゼロですからね。
しかし、学校に行け!勉強をしろ!と、負荷を与えると、急にワルモノに変身します。
だから、親御さんは、どれくらいのストレスを与えると、悪態をつき始めるかをよく観察することです。

年齢が同じでも、能力差というのは大きいです。
頑張れるかどうかは、気持ちだけの問題ではなく、その課題をこなすことができる能力が必要です。
どんな子でも、負けるのは嫌いで、負けず根性はありますよ。
不登校の子どもたちって、競争心がなくて、あまり勝ち負けにこだわってないと思うかもしれませんが、すっごーーーーーーく負けず嫌いな子が多いです。
負けず嫌いというより、負けて悔しいという方が正しいかもしれません。

しかーし、負けるのが悔しいからと言って、負けないために努力する根性はあるとは限りません

努力する根性は、負けず根性とは別問題だと考えた方が良いでしょう。

不登校や引きこもりをしている子どもたちにとっては、「学校や社会は厳しい」と感じているから、世界で一番安全な場所である、家の自分の部屋に、引きこもっています。
そこが、程よい湯加減のお風呂だとすると、学校や社会は、熱湯もしくは、北極の寒さと感じる程で、大きな温度差があるのです。

だから、急に、「学校に行け!社会に出ろ!」と言われても、それは、無理な話。
適当に体を慣らす必要があるのではないかと思います。

cell01cell02例えば、細胞を使った実験では、細胞の温度を37度から一気に46度に上げると、生存率は0.03%です。

しかし、37度から、いったん40度にして、その後46度に上げると、生存率は30%となります。
実に、生存率は1000倍に上がるのです!

人間も同じようなことがあるのではないかと考えます。

human01不登校や引きこもりの人たちが、学校に適応できない、社会でうまくやっていけないのを解決するには、いきなり社会の基準を適用しても、本人が耐えられなくて、また同じように、楽で安全な場所に逃げ込んでしまいます。

そこで、その途中の適度な刺激を与えることで、徐々に慣らしていく方法を元気学園や自活館ではとっています。

学園の寮生活ができるというところをスタート地点として、最終目的までのステップアップごとに、徐々に刺激を増やして、達成していく方法が、最適ではないかと思って取り組んでいます。

元気学園や自活館は、寮生活の中で生活全般を直すこのような取り組みをしてますが、それぞれの施設や学校ごとに、特徴があるので、子どものことでお悩みの方は、お子さんにぴったりあった、練習場所を探せるといいですね。

 

 

大学生の不登校

もう20年も前から、大学4年生になって研究室に配属されると、不登校が一気に増えていた。
今は、東大の中にも不登校の相談室のようなものがあって、どこの大学にも不登校問題では頭を悩ませている。
国公立や私立の難関大学でももちろん悩みの種ではあるが、それが顕著なのが、私立大学。

大学全入時代で、「入れるのだけれど、行けない」ということが、おこっている。

中学校や高校時代に不登校ぎみで、休み休み行きながらどうにか進級して、大学に入って、ほっと一息。
と思ったら、もう4月には行かなくなってしまったという人がとても多い。今年は、特に。

それは、どうしてかというと、やっぱり大きいのが、レポートが書けないということ。
不登校の原因はすぐに、「人間関係。」となるのだれど、それよりもっと前に問題があると思う。
一緒に行動してみるとわかる。統計やアンケートからでてくるものと、実際は違う。

自分のことが自分一人でできないから、人の助けが必要となる。
その時に、コミュニケーション能力が問われるのだけれども、最初から一人でできれば、助けてと頼む必要がない。
もっと、「自分のことが自分でできない」というところに注目しなければいけないんじゃないかな。

もとをたどれば、中学2年生くらいに、明らかになってきているのではないだろうか。
中学2年生くらいから、コツコツ勉強に切り替わる。それまでは、勉強をそんなにしなくても、野性のカンでなんとかなっていたことが、通用しなくなる。
同級生たちも、大人になっていって、自分の力で将来を切り開こうとし始める。
お母さんの助けも、そろそろ限界。

自分の力で、自分に実力をつけて、ものごとを解決できるようにするには、やっぱり、力をつけるための、本人に合わせたレベルから始められる練習場所が必要だと思う。
中学生に中学生らいしいこと、高校生には高校生のところを教えてくれるところはいっぱいあるけれど、17歳に小学生、大学生に中学生など、年齢のミスマッチを超えて教えてくれて、仲間がいるところってあまりない。
でも、そこに戻って、学んで、経験していかなければ、問題解決にはならない。
問題解決には、避けて通れない道だと思う。
自活館が、その数少ない場所として役割を果たせればよいと思うし、自活館じゃなくてもどこか他の施設でも、実力が付いていくようなことができればいいなと思う。

中2ってどんな年齢かについて、こちらもよろしければ参考にして下さい。不登校対策 中2という時期
 

1週間もあれば非行になってしまいますヨ

IMG_3064 Q.子どもが反抗的になり、身振りや話し方も変わってきました。
注意すると、腹をたてて、友達のところにいって、最近では、そのまま泊まるようになってきました。

夏休み前になると、子どもたちはずいぶん成長したように見えます。
しかし、この季節、こどもの非行には、要注意。

非行は、1週間もあれば、そうなってしまいます。
たった、1週間で!!と信じられないかもしれませんが、本当ですよ。

どんな子が非行になるかと言うと、
人を求めていて、さみしい子。
異性に興味がつよい子。
時期は、勉強が面白くなくなってきたなぁ・・・分からないところがふえてきた頃です。
暑くなり、薄着で、夏には、心も開放的になりますから・・・!?

誰でも非行になるかというとそうではありません、引きこもるというパターンもあります。
非行になるのは、上の二つの、人恋しくてさみしい&異性への興味が強いという、要素が強いと思います。

さらに追い打ちをかけるのは、家での口うるささ。小言が多く、叱られてばかりになると、外に出ていってしまいます。
家と仲間の温度差があれば、なおさらです。
家は厳しく寒い、逆に、仲間は温かく居心地が良い。
さらに、仲間のところにいくと、かわいい女の子や、カッコイイ男の子の異性に近づけるとなると、家には帰りたくな〜いとなってしまいます。

非行の中にも、命令する側と、パシリにつかわれる側があり、パシリにされる方は、勉強が全く分からなくなっている子どもたちや、家からお金を持ってきやすい子が多いですね。

非行の子どもたち、今は、元気学園では入寮の対象にしていませんが、以前は預かっていました。

静岡で一番悪いなんて噂される子であっても、一緒に生活してみると、生活力と言うのでしょうか、生きる力はかなりあります。
本人が、この人にはかなわない、と認めると、と〜っても良い子です。何せ、役に立ちます。
気が利いて、お茶が飲みたいなぁと思うと、もう運んできているし、旅行に行っても、フットワーク軽快に、細々と動くし、とっても愛嬌があってかわいいく、一人一人だと良い子です。でも、仲間と群れると、別人。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。普段の行動が、すべて、これ、そのまんまです。

群れさせないためには、大人がついていないといけない、居場所を分けないといけないなどの問題が出てきますし、近くに仲間がいる状態で、「一抜けた」をさせようとしても、それは、無理です。

異性への興味、花が開いてしまったら、もうお手上げです。本能には太刀打ちできません。
その前に、食い止められるといいですね。
着るもの、持ち物にも大いに気を配ってみると、それで、今どの段階かわかります。
派手で、奇抜な色のシャツ、どくろのマークのTシャツ、だらっとした服装は、目を付けられるということも、知っておくといいと思います。
自分はそうでないといっても、相手の見る目というのがありますからね。

今、子どもが非行のグループにいるというのであれば、遠く探し出せない場所まで離れるのがよいでしょう。
まだ、ちょっとなりかけでという段階では、大人が一緒にいる時間を増やして、本人が勉強に困っているならそれの手助けをしたり、口うるさく叱るのではなくて、頼りになるように心がけると良いかと思います。

不登校の原因はお母さん?お母さんと離れる効果

花Q.子供が不登校になったのは、主人や祖父母から、私のせいだと、責められているような気がして、どうにかしなければと思いますが、子供とうまく意思疎通ができません。 やはり、私が悪いのでしょうか。

A.お子さんが不登校になった、最初の原因は、子供の実力の問題が最も大きいでしょう。
これまでの事について、お母さんが背負い込んで、何でもかんでも悪くとらえてしまうのには反対です。(元気学園ホームページ:不登校お母さんへの応援歌
「我が子かわいい。」「わが子、大切。」って思ってやったことで、どの親も、わが子が不幸になるようになんて思っている人は一人もいないのですから。 しかし、「気づいて、
変わる。」ことは必要でしょう。

子育てにおいて、母親は、大きな役割を担っています。しかし、子供は一人一人ちがうもの。子供の性質にあった育て方というのは難しいですね。
きょうだいでも、放っておいてもそれなりに育つ子もいれば、何から何までやってあげないとでいない子もいます。愛情も、ちょっと構えば満足する子もいれば、ずっと構っていてもまだ足りないと、増々要求がエスカレートする子だっています。
また、他の事はそうでもないのに、あるところだけ、とても苦手なことがあって、やろうとしない、できないというタイプの子供を育てるのは、親にとっても新たな体験です。
親(お母さん自身)と性質や能力が違う子供を育てるのは、子供もたいへんだけど、親もたいへんなのです。
真面目なお母さんに、横着なわが子というのは、ナカナカ難しいですね(-_-;)。

元気学園や自活館の相談をうけて、預かって思うことに、
「お母さんが言う子供とはちょっと違うな。」ということがあります。
それは、長い間にできあがってしまった親子関係から、「そうに違いない」という思い込みのようになってしまっていると考えられます。
また、いつも言っていることですが、親が子供を知るよりずっと、子供の方が親を知っています。
だから、「こういえば自分の言うことを聞いてくれる。」だろうとか、「こうすれば、きっと、こう動いてくれる。」といった算段は、子供の方が上手。
脅し方も、主演賞です
うまくやり込められて、本当は一人でできることをさせてなかったり、子供の脅しに負けてしまったりということがおこります。

また、親子で共鳴し合って、ちょっとしたことをまるで大事件のようにしてしまうということもあります。
親子でアレルギー反応をおこしているようなもので、外にあるはずのアレルギーの原因が、実は家の中で猛威を振るっていて、何がアレルゲンなのか?

こうしたことから、親子が離れるというのは、子供だけの問題に目が向けられるという意味で、大きな長所があります。

預かってみると、末節の部分がそぎ落とされて、不登校の原因のより本質的な問題が見えてきます。
経験からすると、寮生活は通学の4倍のスピードで改善がみられます。
それくらい、お母さんと離れる効果というのは大きいのです。

「かわいい子には旅をさせよ。」や「他人の飯を食う。」といった諺もあるように、昔から親子が離れる効果は認められています。
離れると、お互いのイライラが一気に収束にむかいます。

朝起きれない低体温と不登校

IMG_1496冬になると、朝起きるのがつらい!
不登校の子供たちも、同様に、というか、なおさら、朝起きできません。
10時過ぎても、ウダウダ。昼過ぎてようやく、だるそうに体を起こします。

起きるのが苦手な中には、体温が低い、低体温の子供たちがいます。
低体温の原因は、生活習慣。
体は、熱量を、食べることと、運動することで得ていますから、食べて動くことが薬です。
しかし、低体温だと、動くのがつらく、何をするにも意欲がでてきませんから、動かそうと思っても、自分でその気になってくれないと・・・重くて・・・

では、もっと簡単なこととなると、お風呂が有効です。 お湯につかって、体を温めると、一気に体温も上昇します。
そして、上がった体温を維持し、気分を安定させるようとするには、血糖値が関係してきます。
お菓子など甘い物は、一時的に血糖値を上昇させますが、その後急激に血糖値をさげてしまいます。そうすると、その時に、どっと疲れた気分になってしまいます。
だから、血糖値を安定させる事が重要なのです。
血糖値を一定に維持できる、一番の食品は「米」。
ごはんを食べて、同時にタンパク質などもとれればよいですね。もちろん、野菜などに多いビタミン類も一緒にとれれば満点です。

体を温めるのに、お風呂に入れるのも難しいという状態の場合、もっと良い方法があります。
それは、ドライヤーをつかって、首の付け根のところを温めることです。
ホッカイロを心臓か、首の付け根のところに貼るのも、効果があります。
対処療法としては、これら、速攻であったまる方法を利用し、原因療法として、食事や運動、生活習慣を見直すことが、解決方法です。


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