★働くための練習をしよう「自活館」

不登校や引きこもりと家庭内の事件って関係あるのですか?

IMG_4288Q. 不登校から引きこもりになって子どもがずっと家にいます。何かしでかすのではないかと不安でなりません。夜寝ていてもふと怖くなって起きてしまいます。そういった事件ってたくさんあるのでしょうか。

A. はい、たくさんあります。テレビや新聞などで報道されるのはほんの一握りで、家庭内の事件や事故は、9割以上が表に出ないものです。
家で穏やかに過ごしていれば、そんな心配はしないのでしょうから、何かに腹を立てている、怒っている状態なのでしょう。
事件や事故がTVで流されると、急に相談電話が増えます。
お母さんは、「わが子にも同じようなところがあるのかも・・・。」と不安になってしまうようです。でも、そんな状態には、急になるわけではありません。長い年月がかかって、心がすさんだりひねくれたり、社会が誰も自分のことを受け入れないという気持ちからなっていくのです。

こどもたちを預かる前の相談の段階からみていて、そして実際に預かってみて、その状態がどう変化していくかが、よくわかります。ほおっておくのはよくない、待たない方がいいです。待ったからといって、問題の原因は解決しません。
今は、かすり傷程度の事だけど、それが2年後になると手の付けようがなくなるってことがあります。
大体、子どもの怒りは、中学生くらいから社会との接点が少なくなり、20代半の半ばから後半にかけて最大値となります。
理由は、わかりますか?
○○ちゃんが就職したよとか、恋人がいるらしいなどといった、噂を聞いて、それに刺激されるのです。高校に入ったとか、大学に行った、就職した、何をしているなど、そういうことにとても敏感です。

不登校や引きこもりで一番の問題は、本来、能力を伸ばす年齢である時期に何もしていないということです。
知識や経験、人と折り合うということができるというのが、外に出る切符。
その切符がないのに、「20歳になったから、働け!」といっても、「できない!!」となるのです。
年齢が上になって、その切符を手に入れようと思っても、そんな環境自体がありません。
まず、同じくらいのスピードで動いてくれる人もいないし、本人も「鍛える」なんてことは、嫌だし。
だから、家族が協力して、おじいちゃんやおばあちゃん、おじさんおばさんにも頼んで、一致団結して、切符が手に入るようにするとよいです。
できれば中2くらいから、こういった問題は大きくなっていきますから、気ずいたときにすぐに手を付けた方がいいですよというのが、仕事での経験からくる、社会に対しての警告です。

子どもが穏やかになる秘訣を教えてほしい?
それはですね、人をほめるという事です。
子どもに対してだけでなく、誰に対しても、皮肉や愚痴を減らして、できるだけ家の中に、「他人をほめる」という空気を流せば、人間不信が薄らいでいきます。

でも!
親が子どもを怖がる事の逆もあって、子どもが親を怖がっているパターンもあります。
不登校のお母さんその真面目さが怖いんです!

 

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